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その1  コイさんとは?

コイさんを飼うにはまずコイさんを知ることからはじめましょう。
コイさんの体はは下の絵のようになっています。
頭部以外は鱗で覆われ、7つのヒレをもっています。
 側線には特別なうろこがあり、水流や水圧をこれで感じ取るといわれています。
また2対のひげが口元にあり、触覚によりえさなどを認識できるといわれています。
ですが家のコイさんなんかはゴミでもなんでも口に入れ
食べられないとわかると ぺっつと吐き出したりしていますが?
ほんとの事はコイさんに聞いてみないと分からないのかもしれません。




当然ですが鯉さんは水の中でしか生きられません。
エラで水中の溶存酸素を体内に取り入れ、呼吸をします。
また鯉さんは雑食性でほとんど人が食べるものならなんでも食べます。
呼吸ができる水と食べるえさがあれば鯉さんは生きて行けるのです。

ただ自然界ではいろいろな生き物や自然現象によって、
水の自浄作用がはたらき魚たちにも良い水となっているのですが、
限られた容器で飼うとなるとそれなりに気を使ってやらなければならないことになります。

真鯉も錦鯉も体のつくりは同じですが、錦鯉の中にはドイツ鯉(うろこがほとんど無い鯉)
とのかけ合わせで誕生したコイさんもいて、これらはドイツ○○という呼び方をします。

またどんなコイさんにも縄張りというものがなく、新入りが入ってきても
すぐに迎え入れていっしょに泳ぎ、争うということをしません。






その2  コイさんの品種

コイさんは体表にさまざまな色と模様があり、それにより呼び方があります。
代表的な品種をあげてみます。


紅白(こうはく)
最も代表的な錦鯉

白地に赤い模様のあるもの
赤い模様を緋(緋盤)といっています。
頭から尾にかけて1つのつながった緋を
持つものを一段紅白とか一本緋、大模様
などといいます。
各ヒレは真っ白がよいとされる。
紅白

紅白の場合は緋のつきかたにより
細分化した呼び方があります。
緋がふたつにわかれているものを
二段紅白とよびます。
紅白

緋が三つになれば三段紅白。
紅白

四つで四段紅白。
紅白

頭だけに丸い緋があるものを
丹頂紅白と呼びます。
大正三色(たいしょうさんしょく)

紅白に黒い模様(墨といいます)があるもの。
手鰭や尾鰭に黒い縞もようがでるものもいます。
(たいしょうさんけ)、または単に(さんけ)
とも呼びます。
べっ甲(べっこう)

大正三色の緋がないもの。
(しろべっこう)ともいいます。
昭和三色(しょうわさんしょく)

黒の地肌に白と緋があるもの。
大正三色にくらべ墨が腹の方に
巻き下がっています。
手鰭の元の部分に扇状の墨がある
ことが多い。
単に(しょうわ)と呼ぶこともあります。
白写り(しろうつり)

昭和三色の緋がないもの。
黄金(おうごん)

体中金色に光がのっているコイさん。
明るい色のものは山吹黄金、オレンジ色
のものをオレンジ黄金、真っ白なものに
光がのればプラチナ黄金といったりします。
ドイツ黄金(どいつおうごん)

ドイツ鯉の黄金。ウロコの並び方がきれいな
ものぼど良いとされています。
浅黄(あさぎ)

背は紺色またはブルーで
腹の方に緋があります。
両ほほや手鰭に緋があるものもいます。
体は網タイツの様に網目模様です。
秋翠(しゅうすい)

背はブルー腹部に緋がのっているコイさんです。
このコイはドイツ鯉だけの品種です。
九紋竜(くもんりゅう)

ドイツ鯉で白地に黒い模様があり、
墨絵で竜を描いたようなところから
この名がついています。
模様が変わりやすいと聞きます。



ここにあげたものは代表的なものであり、コイさんの模様はさまざまです。
ほとんどのものに和鯉とドイツ鯉があり、これらの模様に光がのれば
また呼び名がちがいます。うろこにすじのような光や丸い玉のような
光が付いているものを金鱗、銀鱗といったりします。







その3  コイさんを入れる容器


コイさんを何で飼うか?またどこで飼うか?どのように飼うか?
これもさまざまな飼い方があります。
小さな水槽でも、もちろん飼うことができますし、庭池、また
田んぼのような大きな野池で飼っている人もいます。

一般的に容器に関して言われているのは、コイさんの大きさの
2倍の深さと10倍の長さが理想だと言うことですが、
飼っている尾数にもより、必ずしもその大きさが必要だと
いうことでもありません。小さな容器ではそれなりの
育ち方をしますので、水槽いっぱいに身動きできないほど、
大きくはならないのです。

幸いにして大きな庭を持っている人であれば、
水量は多ければ多いほどコイさんには良いので何百トンもの
池を作ることも可能でありましょうが、ちょっとやそっとでは
移動することもできないので、家族の同意や子どもに対する
安全対策も必要と思います。

コイさんのせわをする本人も必ず歳をとってゆくのですから、
手間のかかりほうだいというのも考えものかなと思います。

また、飼い方にしても、親鯉に卵を産ませて大きく育てる事を楽しむ人、
品評会に自分の鯉を出品し、入賞をねらう人、
ただ健康なコイさんを見て楽しむ人(私は今のところこれです)、と
さまざまです。私の場合は小さな庭池にウオータークリーナーを
一基だけでコイさんを飼っています。



池の形は別ページにあるようにひょうたん型の池で、
水深が浅くコイさんにとっては理想の環境ではないと
いえますが、それを補うため、ちょっとの工夫と、努力をしています。

濾過設備を持たないこのような池ではつねに新水を少しずつ注入するか、
または、ウオータークリーナーを取り付けるかしないとコイさんの健康を保つことは難しいです。
私の場合は下のウオータークリーナーを取り付けて(水の量約2tに対し能力の大きめなもの)
水に勢いを与え、池全体の水がつねに回っているようにしています。

ウオータークリーナーの吐出口からでる水が少なく(半分くらいに)なったら、
濾材を洗浄します。濾材はかならず2つ用意しておき
洗浄したあとは天日で乾かし、交互に使うようにします。










その4  水について


飼育水は、地下水、川の水、水道水などが使えますが、
私の池は水道水を使用しています。

池から長さ約4m、落差約1mの水路を設けそこに
バルブ付きの水道管を導いてあります。
ここから必要に応じ新水を注入します。
水路を通せばその間に水道水の塩素などが
とんで、良い水になると信じて?

コイさんはおよそ中性の水を好むと言われています。
ですが飼育水をそのまま放っておくとコイさんたちの排泄物や
雨などによりだんだん酸性になってゆきます。
ウオータークリーナーから吐出される水で泡が水面にできますが、
この泡がなかなか消えず水面に漂っている時は水が酸性になって
ネバネバしている証拠です(と私はかってに解釈してますが、いいかげんすぎる?)
こんなときに新水を入れてやるようにしています。

つねに新水をすこしづつ入れてやればいいのでしょうけれど、
水道水が漏水状態ってのは思いのほか水道代が高いです。

汚れた水は池の底のほうにたまりますから、
池の表層の水ではなく、低層の水を排水できるようにしておくと
やはり水道水の節約にもなります。



下の1番の絵のように塩ビパイプでH型を作り排水パイプに取り付けると
新水を注入した時、その分だけ低層水が排出されるようになります。
またH型部を外せばいっきに低層水が排出できるので
コイさんの排泄物やその他の汚物も排出することができます。
塩ビパイプの長さにより水面の高さ(水深)も調節できます。

低層排水は2番の絵のようなものや3番の絵のようなものも考えられます。









その5  コイさんの敵


平穏に見えるコイさんのくらしも実は!
たいへんきびしいものかもしれません。

家の中の水槽などで暮らしているコイさんなら
ネコさんとかとりさんに狙われることもないかもしれませんが、
ベランダや屋外の水槽や池ではネコさん、とりさんはおろか、
イタチさんとかへびさんかえるさん、庭木の枯葉、
はては風で飛ばされてきたスーパーの袋まで、
ありとあらゆるものがコイさんの住む水の中に入ってきます。

またどこからともなく湧き出てくる寄生虫の類、病気など、
コイさんの暮らしをおびやかすものをあげたらきりがありません。

動物などが入らないように網などを設置するとか
水槽や池に入ったゴミなどは気が付いたらすくってやるとか
毎朝行う給餌の時にコイさんの調子を見て、
普段とちがい元気のない時は病気を疑って、なんらかの処置
をするようにしたいものです。

病気とその対策に関してはコイモールドットコムさんのHP
詳しく紹介されていますので、参考にされると良いと思います。

コイさんの病気の予防、回復のため各種薬剤がありますが、
用量をまちがえないためにも、自分の水槽や池の水量を
ある程度、正確に把握しておくことも大事です。


薬によっては水量1トンに付き薬量何グラムとか
何ppmの量とか書いてあり、どのくらいの量の薬を
やればいいのか解りづらいことがあります。



        左のようなたてよこ1m
                             高さ1mの立方体の体積が
                                 1立方メートルです。
                   リットルで表すと1,000リットルとなります。
              ちなみにCCで表すと1,000CCが1リットルですから
                            1,000,000CCとなります。

この容器に水が満たされていたとすると、この水の重さは1トンです。
(1CCの水は1グラムですから)

1トンに付き何グラムと書いてあればそのまま
自分の水槽か池かの水量(トン単位)とその指定されたグラム数を
乗じてやれば適正な薬量がだせます。

ppmというのは100万分の1濃度のことですから、
1ppmといえば1トンにつき1グラムの量です。

薬をまくときは一度バケツなどに薄めてやり、じょうろなどで
水槽(池)全体にまんべんなくまいてやるようにします。

いずれにしても、飼っている本人がコイさんの
最大の敵であった、などということの無い様に
愛情を持って育てたいものです。
(私もおおいに反省)




                    
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